✔ 本記事のテーマ
この記事を読むと、FSSCって一体何??という疑問にわかりやすく答えることができるようになります。
✔ 記事の信頼性
この記事を書いている私はFSSC認証の審査員を担当しています。現役の審査員が、FSSC関連でお困りのみなさまに役立つ情報を提供していきます。
FSSC22000っていったい何?
まず読み方ですが、FSSC22000(エフ エス エス シー 2万2千)と読みます。
FSSCはFood Safety System Certificationの頭文字の略です。
日本語では食品安全システム認証となります。名前の通り、食品製造関連の会社で、FSSCのルール(要求事項)に基づいた仕組みを構築し、承認されれば、FSSC財団に認証(お墨付き)をもらう事ができます。
2021年1月現在、このFSSC認証を受けている組織の数は、全世界で24,724件、日本では2,541件です。
認証取得するとホームページに掲載され、以下のFSSC財団のホームページで確認する事ができます。
リンク:FSSC 22000認証された組織の数、国、組織名等
なぜFSSC22000が注目されているのか?
現在、日本ではこのFSSC22000が食品安全のお墨付きとして、認証を取得をしたいという企業のニーズが高い状態となっています。これは、大手小売り業、流通業の要望が大きい事が要因の一つです。
元々FSSCが世界で認知されたのは、GFSIという団体からお墨付きを得た経緯があります。
GFSIとは(Global Food Safety Initiative)の略です。GFSIの団体メンバーは、以下で確認する事ができます。
AEON(イオン),Amazon,Costco,Mcdonald’s,Walmart 等々、早々たる企業が名を連ねていますね。このGFSIが認めた、食品安全基準の一つがFSSCです。GFSIが認めた基準で食品製造を行っている企業とは安心して取引ができる事から、取引先へ要望する事が多くなっているという訳です。
FSSC22000認証を取るメリット・デメリットは?
このFSSC認証(お墨付き)のメリット・デメリットは以下が挙げられます。
メリット
- 食品安全の仕組みを会社に入れる事で、クレームの減少、品質向上、業績向上などにつながる
- 取引先からの信頼が上がる。これによって、取引先からの監査が免除になるなどの利点がある
- 取引の前提条件となっている場合がある。認証を得る事で、取引が拡大する可能性がある
- FSSC認証取得をアピールすることで、安全な商品を作っていると世間・消費者に訴求できる
デメリット
- 認証のためには、審査を受けて、承認される必要があります。更に認証を維持するために、毎年審査を受ける必要があります。この取得・維持に関わるコスト(費用負担)と会社の労力(人員負担)がかかります。
- 認証をもらうためのルール(要求事項)がたくさんあり、これらのルールを守る(要求事項を満たす)必要があります。このルールを守る仕組みを作るには、同じくコストと労力がかかります。
さいごに
いかがでしたでしょうか。FSSCを限りなく、平易に解説しました。メリット・デメリットについても挙げました。FSSC認証を取得するメリットは大きいため、是非、検討してみてください。FSSC取得をするためには、具体的にどのような取り組みを行ったらよいか。別の記事で解説していきます。
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