【FSSC】化学的ハザードについて

FSSC HACCP

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この記事では、ハザード分析に必要な化学的ハザードについてまとめていきます。

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化学的ハザードとは
化学物質は、禁止物質と不可避の有毒・有害物質の2つの主要なカテゴリに分類されます。各企業は、禁止物質が原材料や消耗品に含まれていないことを確認する必要があります。暴露または導入が避けられない場合、避けられない有毒または有害物質には、法律に定められた許容レベルに準拠する必要があります。これらのカテゴリに分類される製品には、農薬、除草剤、成長ホルモンおよび抗生物質、添加剤および加工助剤、潤滑剤、塗料、洗浄剤、消毒剤があります。

化学的危険性は、製造プロセスの段階で対処する必要があります。保管、使用中(洗浄剤、消毒剤)、受領前(原材料および包装材料)、材料の受領時、処理中、および製品の出荷前。

考慮すべき化学物質には、着色料、直接食品添加物、間接食品添加物、事前に認可された物質、農薬化学物質、および一般的に安全であると認められている物質が含まれます。製造された製品およびその周辺で使用されるすべての化学物質は、仕様が作成されている必要があります。また、製造元からの保証書も必要です。

化学的危害の制御について

化学的ハザードの分類と化学物質の例を表にまとめました。

原材料 農薬、抗生物質、ホルモン、毒素、肥料、殺菌剤、重金属、PCB
直接食品添加物 防腐剤(亜硝酸塩)、調味料、着色料
間接食品添加物 ボイラー水添加物、剥離助剤、消泡剤
建物および設備のメンテナンス 潤滑剤、塗料、コーティング、農薬、クリーナー、消毒剤
保管と出荷 すべての種類の化学物質、相互汚染

化学物質による汚染を管理する上で最も重要なのは、適切な保管と取り扱いです。化学物質は、汚染を避けるために食品や包装材料とは別に保管する必要があります。特に液体が溜まりやすい場所では、清掃後・洗浄後に完全に洗い流すように注意を払う必要があります。さらに、洗浄および消毒剤は、食品製造に適したの化学物質のみを使用する必要があります。害虫駆除(ペストコントロール)は専門家によって行われるべきであり、化学残留物は管理されなければなりません。製造工程では、承認された化学物質のみを使用する事。すべての化学物質、着色料、添加物の在庫の維持、現在の手順と配合の頻繁な確認、化学物質の使用のチェック、適切な従業員トレーニング、等も有用です。

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